高齢者のケアを実践にあたって重要なのは、健康で充実した老後を心がけることです。そこで各介護施設の多くで取り入れられているものに、レクリエーションがあります。高齢者のレクリエーションをどうするか考えるにあたって重要なポイントがいくつかあります。
まずは体にあまり負担のかからないレクリエーションにすることです。レクリエーションをやって体調が悪化した、ケガしたでは元も子もありません。中には足腰の弱いお年寄りもいます。ですから座ったままで楽しめるようなものを選ぶといいでしょう。一方で体を動かすことも大事です。機能を維持したり向上させたりするために必要だからです。そこで高齢者向けのレクリエーションとして人気なのが、玉入れゲームです。参加者がかごなどに一定の距離を置いて球を入れるゲームです。これなら足腰の弱い人でも座った状態でチャレンジできます。
みんなでやれるようなゲームも高齢者向けのレクリエーションで人気です。例えば伝言ゲームや連想ゲームなどです。独居老人の問題に代表されるように、社会的に孤立してしまうと高齢者はどんどん弱くなってしまいます。そこでみんなで楽しめるようなレクリエーションを検討しましょう。
みんなで楽しめるゲームだからといって、高齢者の中でもいろいろなタイプの方がいます。中にはそのようなゲームには参加したくないという人もいるでしょう。そんなお年寄りを無理に参加させようとすると、それがストレスになってしまう恐れがあります。無理強いをしない、高齢者の意思を尊重することがレクリエーション成功のコツです。